はじめての方へ
訪問ありがとうございます。
このサイトに訪れて来てくれた人は、たぶん『SD』とか『痙攣性発声障害』『 過緊張性発声障害』というキーワードでたどり着いた方が多いと思います。
このサイトは、もう20年近く『SD』と向き合って来て、ほぼ 完全に克服した自分が、その過程で役立った『TIPS』をまとめたものです。
(『TIPS』というのはコンピューター用語で、マニュアルには載っていない技法とか裏技のこと)
『ほぼ克服』と言ったのは、完全に直ったと言い切れないところがあって、というのも、たまに不摂生をしたり生活が不規則になると声が出づらいことがあったりすることがあって、その度にこのサイトにあるTIPSを思い出しては『リカバリ』しているところがあるからです。
まあ、今は自営業をやっていて、一人で取引先の会社に打ち合わせに出向いて談笑したり、十数人の初対面の前でプレゼンしたりという様な、以前ではちょっと厳しかった場面も、難なくこなせるようになったので、『ほぼ完全克服』といって良いかと自分では判断してます。
ちなみに、SDの会等で紹介している、『ボツリヌス菌注射』とかの薬の類や『声帯手術』などは一切していません。
『SD』という病気にどの位のパターンがあるのかは分からないけれど、もしかすると、人によってはこのサイトの情報によって、症状が楽になったり、場合によっては治ったりしたらいいなと。
そんな気持ちで立ち上げようと思いました。
さて、では一応、SDを知らない人のためにこの病気のことを簡単に説明しておきましょう。
SDは声の出し方を自分でコントロール出来なくなる病気です。
よく、『声がひっくり返る』とか、『緊張してうまくしゃべれない』という経験が誰にでもあるかと思います。まともに発声を行うには、声帯をちゃんとコントロールしなくてはなりません。
『あーーーーーー』
と声を出しても、かすれて地声の部分が出ない。
それがいつもではなく、ちょっとしたシチュエーションの時とか、朝起きるともう出ないとか、まったく自分の意志に反して発声し辛くなる。
すると、その人の生活がどうなるかというと、
『なんかあの人こないだと全然違うよね』
『あいつちょっとキョドってない?』
『あなたって、ちょっとしたシチュエーションで全然だめ人間になるね』
とか、人格を疑われてしまうことになる。
まぁ実際には、そういった直接的な言葉もなく仲良くやっていた人たちが去っていくことになるんだけれども。
でも何より辛いのは、
いま目の前に居る人に、自分の気持ちを伝えられなかったり、自分の意に反して親しくなりたい人に誤解されてしまうという事なんですよね。
これ、一種のコミュニケーション障害なので、
人によっては対人恐怖症になることもあるし、声が出ないことによって引き起こされる様々なダメージによって完全な悪循環が起こってしまいます。
実際自分の場合も、一人で出かけて喧騒の中にいただけで、あっという間に声が出なくなっていて、電車で出張とかがかなりきつかった。現地に着いて、お客と話さなきゃいけないのに全然声が出なくて苦い思いをしたし、相手にも迷惑をかけたり。
普通に外出する時でも、人に話しかけられたら嫌だな、とか、知り合いに出くわしたらどうしようとか、余計な心配をしているだけでどんどん気が滅入ってくる、みたいな感じにもなる(笑)。
自分は20代の中盤で発症して以来20年近く、戦って来たんだけれども、今にして考えてみるとこの病気は、かなりキツい病気ではあるけれど、『プラスになる側面』も間違いなくあると思う。
例えば、自分の場合はこうだ。
◎話すことを補うために文章で伝える事がうまくなった
◎基本的に弱い人の立場でものを考えるようになった
◎SDでなくとも理解の難しい状況を持つ人を気遣えるようになった
◎欠けている部分を補うために、努力するようになった
◎何より辛抱強いこころを持てるようになった
おそらく、端から見るとそんなものかね?
という印象かも知れないが、自分の場合は全てがこの『声が出ない』という悩みを中心にして廻っていたようなところがあって、いつもいつも、『ちゃんと声が出たなら・・』『こんな病気にならなければ・・』と自問自答していたような気がする。
このサイトは、約20年という永い時間をかけて『SD』という病気と対峙し、克服してきた過程で『SD』を攻略するのに有効かと思われるTIPSをまとめたウェブサイトです。
私はコミュニケーションを取るのが下手という悩みがあります。 それは単に、自分のコミュニケーション能力の問題かと思っていましたが、近頃あまりにも他のひとにはない症状があると自覚しはじめました。
具体的に言いますと、滑舌が悪い、言葉の順序が倒置してしまう、声のトーンが極端に聞き取りにくくなる等。 そしてなにより困惑しているこが、これらの症状の重度が日によってかわることです。特に声のトーンが極端に聞きとりにくくなるのはお昼ご飯を食べた後になる事が多いです。 ただ、これら全てが調子のいい日もあります。 風を引いていて鼻声になっている時は何の問題なく会話できます。また、自慰行為をしばらくしていないと言葉が回るようになります。マスクを着ける、ガムを噛む等をすると少々改善される点もあります。
これらを踏まえなにかアドバイスを頂ければ、この上嬉しい事はありません。 お返事お待ちしております。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
私も結構似たような症状でした。
特に食事の後で声が出づらくなることがよくありましたね。
ひとつ記事を追加しましたので、よかったら参考にしてみてください。
https://sd.undo.jp/recovery/176.html
失礼しましす。
先ほど、ご相談ごとを書き込みさせてもらい、右下のメッセージ送信をクリックしましたが、送信できなかったようですので すみません テスト送信をさせてください。
ウエブサイトとはなんでしょうか?
不慣れなもので ごめんなさい。
29歳になる娘のことで悩みに悩んでいる者です。
このサイトにたどり着き、まさに娘は、 『 過緊張性発声障害』に当てはまると思い、アドバイスをいただけたらという気持ちから なんとなく明るい日差しが見えて来たような気が致しています。
娘は、元気な明るい おてんば娘でしたが、小学2年の夏休み突然 てんかん を発症し、医師の診断は、
「てんかん だけでなく 脳回肥厚症であり 少し脳の発達が遅い、それにより二次障害が起きるかも」
とのことでした。
主治医が、心配していたことが起きてしまい、このころから娘は、人前では声を発することができなくなったのです。
その二次障害とは いじめを受け、自信を無くし畏縮し喋れなくなることでした。
それを私達両親は、娘に対し、「なぜ喋れないの」と言ったり、思ったりしては、娘がプレッシャーになると思う気持ちから 一切口にせず、29歳まで育ててきました。
ところが娘は、私達の何倍も何倍も 喋りたい 喋りたい 何で喋れないの なんで声を出せないの と、苦しみ続けていたのです。
家庭内では、健常者と殆ど変りなく普通に生活しています
しかし、1歳半の姪の前でも声が出せません。
私達は、娘に、
「たくさん喋らなくてもいいから、はい、いいえ は言えるでしょう」
と、何度も 何度も言い聞かせ、勿論本人も声を出したくてたまらないのですが、それがどうしても難しいようです。
切実な思いから「催眠療法」も考えたりしていますが、どうしたものかと悩んでいます。
初めての ご相談にもかかわらず必死の思いで長文になってしまい申し訳ございません。
どうか アドバイスを頂ければ、この上ない嬉しい事はありません。 よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
返信が遅くなりました。
娘さんを思うそのお気持ち、お察しします。
回答になるかどうかは分かりませんが、気付いたことなど書いてみたいと思います。
わたしも声の問題でずいぶん苦しんで来たのですが、だからこそ気づいたことが沢山あります。
その気付きのひとつに、
人にはそれぞれ、客観的に見れば大きいとか小さいとかあるのかもしれませんが、
本人にとって、
「この上なく大きな問題 = それさえ解決すれば全てがうまく行くと思えるような問題」
というのは、人にこそ言わないけれども、本当は誰しもが持っているのではないか?
というのがあります。
ようするに、自分だけがなぜこんな苦しみを持っているのか?というような後ろ向きな考え方をやめて、自分に与えられた人生の課題として、ゲームの様に前向きに乗り越えていく。
そんな考え方で、この症状と向き合っていくのはどうでしょうか。
もう1点、
私のこの問題が解決に動き始めた一番大きなきっかけは、その問題を持つ自分自身を「受け入れた」もしくは「受け入れようと努力し始めた」頃だったように思います。
時にはつらいことかも知れませんが、問題から目をそらさずに、それを受け入れることでしか、問題を抜本的に解決することは出来ないのかも知れません。
どうか、娘さんの持つ悩みが、少しでも早く解消されますように。
アドバイス有難うございました。
本当にその通りで「これさえ解決すれば全てがうまく行くと思えるような問題」なんです。
私共が、何につけても娘をかばい 何でも先に先にしてやったことが娘の自立を妨げていたことに
今更ながら気づいているところです。
いじめに遭って自信を失い言葉が発せられなくなったことが大きな原因ですが、もう一つの大きな原因は私共親が先に先に娘に代わって返事をしてやったところもあり、娘は喋らなくても何も不自由なことはなかったのかもしれません。
会話をすることだけでなく他のことも 何もかも親がしてくやる、してもらえる環境で育てたことに原因があり反省しているところです。
だからといって急に突き放すことも難しく、また健常者と比べ精神的年齢がかなり低く小学生以下とも思われる幼稚な面もあるのです。
具体的には、4歳の甥と真剣に食べ物などを取り合うこともあります
ですから自分自身を「受け入れようと努力する」などのことは、無理なような気がします。
今は、親の姿勢を変える努力が一番大事と考えています。
初めまして、高橋と申します。
私も同じ状況で悩んでいます。
デスクワークで人と話さないうちに段々と声が出なくなったと思います。ストレスもあったと思います。
完治されたとのことですが、ご自身では、原因は何だったかと思いますか?
それと、どのようにすれば治ると思いますか?
お忙しい中恐縮ですが、ご回答頂ければと思います。